the velvet undersky & pants
2週間ほど前「そらのおとしもの」というアニメのエンディングでパンツが空を飛び、それがYoutubeにアップされたことでどうやら海外にまで話題になってたらしいです。HENTAI大国という賞賛の声?や日本の恥だというコメントまで色々見受けられますね。
自分はそんなにアニメを見ない(なんせ下宿はテレビが無い!)のでそんなに興味も無く「へー、そんなアニメがあるのかぁ」ぐらいにしか思ってなかったのですが、動画のコメント欄をチラッと見ているとある書き込みが目に留まりました。
barismanco
All Tomorrow's Panties?
uyokumissile
Velvet? Underclothes
Heyjoe1985629
Heroin?
taroxy
Panty? Says
jackthejimmy
White Light / White? Pantsu
SmokingOutGWD
There Panty Goes? Again
むむ、これはもしやThe Velvet Undergroundのアルバム名や曲名のもじりでは?
試しに調べてみると
1st『The Velvet Under Ground & Nico』 →Velvet? Underclothes
06. All Tomorrow's Parties →All Tomorrow's Panties?
07. Heroin →Heroin?
08. There She Goes Again →There Panty Goes? Again
2nd『White Light/White Heat』 →White Light / White? Pantsu
01. Candy Says →Panty? Says
ビンゴ!くだらねーwwヘロインはまんまですけど「製作者(日本人)は麻薬でも吸ってるのか?」という皮肉でしょうか?しかしこういう改変って日本だけじゃなくて海外でもあるんですね。
The Velvet Undergroundも改めて紹介するほどでもなく有名なバンドですが一応簡単に。60年代から70年代にかけてアメリカで活躍したロックバンドで、後のセックスピストルズを含む多くのバンドに影響を与えたと言われています。しかし当時はチャート100位にも入らず、アンディー・ウォーホールがデザインした有名なバナナのジャケット以外話題にならなかったとか。
売れない理由は上の曲を聴いてみればわかると思います・・・。あんまりうまくない?その通りです、なんせバンドのリーダーであるルー・リードが「誰だって演奏できる」と言ってるぐらいですからね。しかしこうも言ってます、「買った人の誰もが音楽を始めたんだ」。
60年代にビートルズが登場しロックも多様化され、70年代初頭にはテクニックや高級機材を駆使したプログレッシブ・ロックが一世を風靡しますが、後期になるとシンプルで攻撃的なパンクによって駆逐されてしまいます。私はプログレ大好きですが、あんなすごい音楽を演奏しようだなんてとても思いません。でも私みたいに楽器未経験者や音楽の知識が無い人でも、velvetなら「演奏できるかも?」なんて思いませんか?
上の曲はギターがじゃかじゃかうるさいように聴こえるかもしれませんが、「アメリカの地下鉄をイメージした音なんじゃないの」というとなんだかそう納得してしまうから不思議。曲の荒々しさが却って薄汚い地下鉄の乱雑さと陽気さを思い浮かばせます(行ったこと無いけどね!)。うまいへたじゃなくて雰囲気が伝わればいい、そういうことです。
加えてもう一つ、彼らの歌詞は当時タブー詩されていたSMやらホモやらお下品なものが数多く、「何を歌おうが俺たちの勝手なんだぜ」という影響も与えることになりました。
そういったわけで、velvetの楽曲の特徴から見ればプログレとは全くかけ離れているわけですが、先見性と本来的な意味での前衛性で言えば、このバンドもプログレッシブ・ロックに分類してよいのでしょう。とっつきにくい曲ばかりってのもある意味共通点w
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