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Hatfield and the North

 今日紹介したい音楽はHatfield and the Northというイギリスのバンドです。前回紹介したSoft Machineと同じカンタベリー系と呼ばれています。内容としてはジャズロックに分類されますが、このカンタベリー特有の雰囲気を持っており、プログレッシッブロックの中では5大バンド(King Crimson,ELP,Pink Floid,Genesis,Yes)ほど有名でなくとも注目に値するバンドだと思います。

Hatfield and the North - Mumps Part 1 of 2


Hatfield and the North - Mumps Part 2 of 2


 このバンドはわずか2枚のアルバムしか発表していませんが、どちらも名盤です。今回の紹介は2枚目の「The Rotters Club」よりMumpsです。前回もそうだったのですが今回も20分ほどある大曲ですwもっとも、ほかの曲もまるで組曲のようにつながっているので、この曲に限らず一曲という見方でなく一枚というアルバム全体として聴いたほうがよいでしょう。

 この曲はインスト部分が大半を占めますが、女性コーラスに加えてリチャード・シンクレアのボーカルも途中から入ります。彼はこのバンド以外にもCaravanやCamelなどでベースとボーカルで活躍しています。非常にやわらかく癒される声です。アルバムの一曲目を飾るShare Itは非常にポップで上の大曲よりももっと聞きやすいかもしれません。

Hatfield and the North - Share It


 間奏のソロはおそらくデイブ・スチュワートのキーボードだと思います。ポニョポニョした不思議な音ですね。

 ほかのメンバーはフィル・ミラー(ギター)、ピップ・パイル(ドラム)です。パイルは最近亡くなってしまったそうです・・・。Pink Floidのリチャード・ライトにしろ、70年代活躍したアーティストがここ最近どんどん鬼籍に入ってしまい非常に悲しいことです。その一方で、YesやKIng Crimsonのように現役バリバリのバンドもいますし、このHatfield and the Northもまだ活動しているらしいです!すばらしい。

 フィル・ミラーのギターはテクニックに関してはそれほどうまいというわけではありませんが、このMumpsでは曲調に合った泣かせるギターを聞かせてくれます。プログレといえばテクニックが第一かと見られるかもしれませんが、アルバムのコンセプトや雰囲気にあう最適な音を演奏するという技術も必要でしょう。彼のギターも含め、上でも書いたとおり曲やアルバム全体での雰囲気が見事にまとまっているすばらしい名盤です。洋楽専門の中古屋なら多分おいてあるはずなので、是非購入してみてはいかがでしょうか。



 次回はYesのアルバム「Close to the Edge」を紹介する予定です。これも大曲ばかりですがどうかお付き合いくださいw

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プロフィール



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比那名居天子とプログレッシブロックとMTGが主食。

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