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郷愁と不安

 私にとって、勉強や仕事に集中したいときに音楽を"聴く"ことは非常に困難です。綿密に作りこまれたYESや、緊張感がはりつめているKing Crimson、壮大で美しいメロディのGenesisなど、特にプログレ関連に関してはBGMとして流すと集中力に欠けることうけあいです。だからといってDr.Strangely Strangeのようにあまりに陽気でと、勉強や仕事をする気分とは程遠くなってしまいます。BGMとして流すのはアーティストに対して失礼かもしれませんが、しかし何か耳にしていないとさびしいのでついついそれの代わりになるものはないかとCDを探すときがあります。

 ステレオラブというバンドの曲は、はじめはそういうBGMの代わりになるものだと流し聴きしていたのですが、よくよく聴いてみるとなかなか面白いバンドだったのでこれを今回は取り上げます。

Stereolab "The Spiracles"


Stereolab - Puncture in the radax permutation


 1999年発売、7枚目のアルバム『Milky Night』の7曲目のThe Spiraclesと、9曲目のPuncture in the radax permutationです。
 このバンドがどんなジャンルかといわれると非常に難しいのですが・・・。ジャーマンプログレ的だったり、テクノっぽかったり、それでいてポップだったり。とらえどころがないともいえますが、しかし非常に聴きやすいです。
 リズムの反復が延々と続くミニマルミュージックに、女性のボーカリストが淡々と歌いあげる。テクノやミニマルというとクラフトワークなどのドイツ系が筆頭されますが、それらの電子感やノリノリ感とは違った、ステレオラブ独特の雰囲気が感じられます。

 私が聴いていて感じたのは「ああなんだか懐かしいなぁ」というノスタルジーです。みなさんもちょっとそう思いませんでしたか?
 ゲームにたとえると「マザー2」をプレイしているような感覚です。仲間を集めてボスを倒すという王道的なRPGですが、日常的ながらも少しユーモアで、現実世界ながらもファンタジーな部分もある世界。ゲームの中で、しかも異国であることは明らかなのに、なぜかプレイしていると懐かしさや哀愁が漂ってくる不思議な感覚。まさにステレオラブの雰囲気と感覚にそっくりではないでしょうか?

 こうした懐かしさがどこからくるのかはよくわからないのですが、少なくともステレオラブのメンバーはそれをちゃんと意識して音作りをしていると思われます。

Stereolab - Infinity Girl (Live in RJ/Brasil - 2000)


Stereolab - Blue Milk (Live)


 個人的にですが、このアルバム「Milky Night」のポップでノスタルジックな雰囲気の影にどことなく不可思議な「不安」が見え隠れするように思えてなりません。ミニマル・ミュージック特有のものか、あるいはボーカルのあまりにも淡々とした歌い方なのか、ポップであることは事実ですがしかしそれだけではない変な味もまた感じられるはずです。その不安感はKing CrimsonのRedのようなわかりやすい恐怖・絶望とは違う、あるいはそれ以上に恐ろしい不安感。自分だけですかね?
 ノスタルジーというのがそもそも、「異国にいて故郷を懐かしむ気持ち」ですがか、自分が異国にいる不安感がノスタルジーに含まれているのはもっともかもしれませんが。
 なんにせよ、ただのポップでプログレッシブだというだけではうまく説明できない、本当に不思議な雰囲気を持つバンドです。BGMとはいかずに、是非聴き込んでみて下さい。

 

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比那名居天子とプログレッシブロックとMTGが主食。

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